異端のリターン

Ghetto Heaven Ⅱ を終焉させた大峠雷夢の雑記

【終劇 冷蔵庫おばさん】 2011年11月03日00:16 に書いたやつ

あれから3日後 

お父さんとお母さんが冷凍庫から消えた。 

そこには、置手紙もなく 

私は、突然の父と母の失踪に戸惑った。 


そうだ!ポン! 

1度、冷凍庫の中に入ってみれば何か手がかりがあるかもしれない! 

今時、手をポンをやるやつがいるだろうか・・・ 

などという疑問も浮かばず 

私は、意を決して冷凍庫の中に入ってみた。 


「うひゃひゃひゃー」 


そうだ。 

やはり寒い。 

想像していたより2倍、いや、3倍は寒い。 

しかし、どーしてこれまた 

寒さと同時に、少しだけ気持ちよさもある。 


あっうぅぅ・・・うん。 


やばい!このままでは、完全に気を失ってしまう。 

体温が体温が失われていく。 

あぁー思えば、体温を感じるような恋をしていなかったな 

あの時も、そう!あの時も!みんな私は、遊びの恋ばかりだった・・・ 


バタリ。 


私は、倒れてから何時間経っただろうか? 

目をゆっくりと開けてみると 

そこには、父さんと母さんが居た。 

「あんた何やってんのよ!」 

「そうだぞー!なんてバカな真似をしたんだ!」 


うぅ・・・頭が割れそうに痛い。 

AKIRAのテツオの気分みたいだ・・・ 


「あなたいいの!後悔しないの!」 

「そうだぞ!父さんや母さんは、老い先短いから面白半分で来たけど!!」 



えっ!!! 



私は、なんとか起き上がって質問した。 

「どうゆうこと?」 



「なにがよ」 

「なにがどうゆうことなんだ」 



「えっいや、面白半分で来たって?ココどこなの?」 


「ココはねー。ねぇーあなた?」 

「えっいや、ココはだなぁー・・・かぁーさん、これ説明難しいなぁ」 

「そうよねぇー」 

「あは」 

「あは」 

「あははは」 

「あははは」 



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「つまり、どーゆうこのなの?」 


「そーねぇー簡単に言うとー」 

「ココは、もう1つの世界なのさ!」 


「えっなに?ちょっと何言ってるかわかんない!」 


「んーとーつまりー」 

「あの冷凍庫を通って、もう1つの世界、そうだなぁーパラレルワールドっていうと分かりやすいかな!?」 


私は、状況が読み込めないままその日1日を過ごしました。 


次の日、とりあえず 

今、私がいるこのお家は誰のものなの? 

と、聞きました。 

すると、かーさんが 

「ココは、別の世界のかーさん達が住んでいたところよ!」 

と、教えてくれました。 

「ココに住んでた人たちはどうしたの?」 

と、聞くと、今度は、とーさんが! 

「実はねぇー話すと長くなるんだが・・・」 


なんでも話をまとめるとこーだ。 

私の本物のかーさんは、別の世界のとーさんと恋に落ち 

本物のとーさんと、別の世界のかーさんを殺してしまったんだそうだ。 


はははは。 


さて、別の世界の私はどこでしょう。 


それは、また次のお話。 


さいなら。さいなら。